もの忘れのページ〜認知症と老化〜

認知症は、脳の変性疾患や脳血管障害などにより、記憶や思考などの認知機能の低下が起こり、日常生活に支障をきたす状態をいいます。

アルツハイマー型認知症、脳血管性認知症、レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症などがあります。認知症を65歳未満で発症すると若年性認知症と言われます。

認知症とは

認知症とは、認知機能の低下や物忘れにより、日常生活に支障をきたす状態のことをいいます。

認知症が発症すると、行動、性格、感情などの変化があります。

軽度認知障害(MCI:Mild Cognitive Impairment)

軽度認知障害とは、認知機能のうちなんらかの機能に問題が生じているが、日常生活には支障が無い状態のことで、認知症を発症する手前の段階をいいます。

(認知機能とは、記憶、決定、理由づけ、実行などです。)

健常者と認知症の人の中間に位置しており「認知症予備軍」とも言えます。

軽度認知障害をそのまま放置していると、認知機能は低下していき、1年以内に約10%の人が認知症へ、5年間で約50%の人が認知症へと進行すると言われます。逆に、軽度認知障害と診断されても、4割程度の人が元の状態に戻ることができるとも言われています。

いったん認知症を発症すると元には戻りませんが、軽度認知障害の段階で治療を行うと、認知症の発症を遅らせたり、防ぐこともできます。

軽度認知障害の段階で発見し、治療やケアを始めることが重要です。

認知症と老化による物忘れ

物忘れの症状で、認知症による物忘れと老化による物忘れは異なった物忘れの症状です。

老化による物忘れと認知症の違い

もの覚えがわるくなったり、人の名前が思い出せなくなったりするこはありませんか?

年齢とともにこのような「もの忘れ」はだれでも起こります。「もの忘れ」は脳の老化によるもので、老化によるもの忘れは認知症とは異なります。

老化によるもの忘れと認知症によるもの忘れの違いについて紹介します。

老化による物忘れ

年齢とともに現れるもの忘れはでは、忘れた事を自覚しており、自身が体験した事の一部を忘れるが、ヒントを与えると思い出せる事が特徴です。

過去の記憶の一部を思い出す力が衰える物忘れとも言えます。

例えば、

「ご飯は食べた事はわかるが何を食べたか忘れる」

「約束した事はわかるが約束の内容を忘れる」

などです。

また、日付や曜日、場所などを間違える、間違いに対して作話をしない、なくし物をしても見つけようとするなどの症状もあります。

認知症のもの忘れ

過去の記憶を思い出す能力が衰えるのは老化による物忘れでしたが、認知症は、物事を記憶する機能の障害です。

例えば、

「ご飯を食べた事自体を覚えていない」

「約束をしたこと自体を覚えていない」

など、そのこと自体を覚えられないことが特徴的です。ある行為自体を覚えていないので、例えヒントがあっても思い出すことができません。

また、間違いに対して、辻褄を合わせるように作話をしたり、なくし物をした時には盗まれたと思うようになる、などの症状もあります。

アルツハイマー型認知症

脳血管性認知症

脳血管性認知症は、脳血管障害により発症する認知症です。認知症の20-30%が脳血管性認知症と言われ、アルツハイマー病やLewy小体型認知症(DLB)の次に多いとされます。

脳血管性認知症は脳血管障害(脳梗塞や脳出血など)によって発症する認知症で、脳の場所や障害の程度によって症状が異なります。手足の麻痺などの神経症状が起きることもあります。

脳血管障害は、脳梗塞や脳出血などより、脳細胞が栄養不足、酸素不足になり脳細胞への血行が阻害され、阻害された部分より抹消の脳細胞な死滅してしまいます。この死滅された範囲により様々な症状が現れます。

脳血管性認知症の症状

脳血管性認知症の症状には、認知機能障害、BPSD身体面の症状などがあり、脳血管障害が認知機能に関わる部位であれば、脳血管障害が起こってすぐに急激に発症することがあります。

脳血管性認知症ではアルツハイマー型認知症よりも物忘れの程度は軽度で、自覚があるのが特徴ですが、脳血管障害が起こる度に認知機能が段階的に低下します。また、認知症症状の現れ方に偏りがある事が特徴的でまだら認知症ともいいます。

まだら認知症の特徴は、

  • 判断力や専門的な知識は保たれている
  • 物を覚える能力が落ちる
  • 物忘れが多くなる

認知機能障害

障害される能力と残っている能力があります(まだら認知症)。判断力や記憶は比較的保たれていますが、せん妄が起きて突然認知機能が悪化することがあります。

BPSD

BPSD(Behavioral and Psychological Symptoms of Dementia)は行動・心理症状を表しています。

  • 意欲や自発性がなくなる
  • 急に落ち込んむ
  • 感情の起伏が激しくなる
  • 些細なきっかけで泣く、興奮する

などの症状です。

身体面の症状

脳血管障害の程度により変わりますが、手足の麻痺、感覚の障害などの神経症状が現れる場合があります。脳血管障害のおきた場所によっては言語障害などが出る場合もあります。

その他の主な症状に不眠、意欲低下などもあります。

脳血管性認知症の症状の経過

初期

寝れない、やる気が起きない、意欲低下、自発性の低下、歩行障害、尿便失禁などです。気づかれずに過ぎていく場合もありますが、発作の度に症状が悪化します。

中期

感情の起伏が激しくなり、周囲の人が異常に気づきます。

手、足の麻痺、痺れ、震えが起こったり、精神不安定、喜怒哀楽のコントロールが効かなくなる場合もあります。

脳血管障害により障害された脳の部分により異なりますが、感覚障害や言語障害が見られることもあります。アルツハイマー型認知症と異なり、判断力、人格は保たれている事が多いです。

脳血管性認知症の原因

Lewy小体型痴呆(DLB)

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