大腿骨のページ

大腿骨

大腿骨は足の付け根から膝まである人の骨格の中で一番長い骨で、成人では約40cm程の長さです。

近位部、大腿骨体部、遠位部と大きく3つに分ける事ができます。股関節に近い部分を近位部、膝関節に近い部分を遠位部、中間を大腿骨体部といいます。

大腿骨近位部

大腿骨のイラスト

近位部は、大腿骨頭、大腿骨頚部、大腿骨大転子部、大腿骨小転子部で構成されます。

近位部の上端では大腿骨頭が骨盤の寛骨臼にはまり込んで股関節をつくっています。

大腿骨頚部は、大腿骨頭のすぐ下の細くなっている部分のことです。大腿骨頚部と骨体部は通常は約125度の角度が付いており、この角度を頚体角と呼びます。

大腿骨大転子と大腿骨小転子は大腿骨頚部の下にある出っ張った部分で転子部といい、からだの外側が大転子、体の内側が小転子です。それぞれ股関節を動かす筋肉がついています。

大腿骨骨幹部

大腿骨骨幹部は大腿骨の真ん中のことです。

大腿骨遠位部

大腿骨遠位部には、内側、外側に出っ張りがあり、それぞれ内側顆と外側顆といいます。遠位部の下端では脛骨、膝蓋骨と膝関節をつくっています。

内側顆と外側顆の間にある隙間は顆間窩、内側顆と外側顆の上部を内側上顆、外側上顆といいます。内側上顆の上には内転筋結節があります。

大腿骨の骨折

骨折部位により大腿骨頭骨折、大腿骨頸部骨折(内側骨折、関節包内骨折)と転子部骨折(外側骨折、関節包外骨折、大腿骨転子部、転子下骨折)、大腿骨転子下骨折、大腿骨遠位部骨折に分かれます。

大腿骨頭骨折

大腿骨頚部骨折

大腿骨頚部骨折の一般的に使われる分類

Garden stageを用い、大腿骨頚部骨折を転位の程度によりstage I~IVの4段階に分類しています。

stage I(不完全骨折)

骨頭は外反位をとり骨折線の上部では陥入し,内側頚部骨皮質に骨折線はみられず,若木骨折型を呈する.骨幹部はほぼ内外旋中間位である

stage II(転位のない完全骨折)

:転位のない完全骨折・内側皮質は破綻しているが骨頭のtiltingがないもの

stage III(転位のある完全骨折)

posteriorretinacularatachmentが破綻していないため骨頭が外転し回旋したもの

stage IV(転位高度の完全骨折)

posteriorretinacularatach- mentが破綻しそれぞれの骨片は独立して動き骨頭は臼蓋のnomarlpositionにあるもの

大腿骨転子部骨折

大腿骨転子下骨折

大腿骨遠位部骨折

大腿骨の膝に近い部分で起こる骨折

関節に接した面に骨折があると、関節内に血がたまって腫れ上がります。

大腿骨頭壊死

骨壊死

骨壊死は、病気や怪我などで、骨に十分な血液が流れなくなった時におこります。血液が骨な十分に行き渡らないと細胞死が起こり骨が衰えていきます。また、周囲の軟骨も劣化し痛みなどの症状が発生します。

大腿骨骨頭の上端部、大腿骨遠位部や上腕骨頭などに多くみられます。

正常な大腿骨頭のイラストです。大腿骨と寛骨で作られた股関節の部分をイラストにしています。
正常な大腿骨骨頭

大腿骨頭壊死とは

大腿骨頭壊死は、大腿骨頭の一部に血液が行き届かなくなって骨組織の一部が壊死した状態です。比較的若い人(20~40歳代)に発症することが多く片側よりも両側の大腿骨頭壊死が多いと言われています。

壊死を生じただけでは自覚症状はなく、壊死を生じた部位に負荷がかかると壊死部分が骨折し圧潰が生じ疼痛が出現し始めます。進行するにつれ股関節痛や腰痛、膝痛、殿部痛などがあらわれます。さらに進行すると股関節の可動域が制限されるため、跛行(足を引きずって歩くような歩行異常)が出てきます。

大腿骨骨頭壊死のイラストです。大腿骨と寛骨で作られた股関節の部分をイラストにしています
大腿骨頭壊死
大腿骨の圧潰

大腿骨頭の球状部に壊死があり、壊死の部分に負荷がかかると骨折し、圧潰すると、球状部分が球状がでなくなります。

骨盤部分の臼蓋は球状であればスムーズに可動する関節ですが、球状ではなくなると適合しなくなり関節軟骨が磨耗し変形します。

大腿骨頭壊死の原因

大腿骨頭壊死の原因は、症候性骨壊死と特発性骨壊死に大きくわかれます。

  • 症候性骨壊死は、大腿骨頸部骨折や、放射線治療後、潜函病など原因がはっきりわかる骨壊死です。
  • 特発性骨壊死は、明らかな原因がわからない骨壊死です。特発性骨壊死を誘因するものには、ステロイド剤の投与、アルコールの多飲などです。

まとめ

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